菓子の機能性表示食品を選ぶメリットとデメリット


機能性表示食品にはさまざまな種類の食品がありますが、菓子も登場してきて注目されています。菓子なら気軽に食べられるから使ってみたいと思い始めた人もいるのではないでしょうか。ただ、菓子の機能性表示食品にはメリットもデメリットもあります。

今後の機能性表示食品の選び方を考える上で役に立つので、菓子のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

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菓子は気軽に食べられるのがメリット

菓子の機能性表示食品のメリットとしては冒頭でも挙げたように気軽に食べられるのが最大のメリットです。

機能性表示食品かどうかにかかわらず、菓子が好きという人は多いでしょう。ストレス発散のためにいつも菓子をポケットやカバンに入れている人も大勢います。

小腹が空いたときに口に放り込めるように持ち歩いている人も多いので、気軽に食べられるのは魅力です。機能性表示食品だからといって特別に持ち歩きにくい、食べにくいということはありません。普通の菓子と同じようにして食べられるため、今まで持ち歩いていた菓子を置き換えることで機能性表示食品を摂取することもできるでしょう。

菓子は食事とは別になるのがデメリット

菓子の機能性表示食品のデメリットとして大きいのは、食事とは別枠で考えなければならないことです。菓子はおやつとして食べるか、小腹が空いたときに食べるのが一般的になっています。機能性表示食品は毎日摂取するのが重要なことが多いので、食生活に取り入れて忘れないように摂取するのが理想的です。

朝食や夕食に必ず食べる、三食後に必ず飲むといった形で習慣化すると忘れることがないでしょう。菓子の場合にはお腹が空かなかった日には食べない可能性もあります。特に小腹が空いたときに菓子を食べる習慣がある人が、機能性表示食品に置き換えた場合にはあまり頻繁に食べずに効果が得られないこともあるかもしれません。

ただ、菓子は食事と一緒に食べてはならないというルールがあるわけではありません。例えば、食事のデザートとして菓子を食べるといった方法もあります。一般的には菓子と食事は別と考えられていますが、機能性表示食品は毎日欠かさず食べるのが重要だと考えて食事に合わせてしまっても良いでしょう。

菓子はカロリーや栄養に注意が必要

菓子の機能性表示食品を食べるのを習慣にしようとすると、カロリーや栄養に注意が必要になります。栄養についてはメリットになることもデメリットになってしまうこともあるでしょう。普段の食生活にプラスして菓子の機能性表示食品を食べるようにするとカロリーが過多になるリスクがあります。

機能性表示食品のカロリーがどのくらいかによって違いはありますが、多少は太る原因になると考えた方が良いでしょう。ただ、機能性表示食品は健康志向の人が選んでくれるように開発されている場合がほとんどです。カロリーも控えめの菓子に仕上げられていると期待できます。

栄養成分表示を見て、カロリーがどのくらいなのかを確認してから食生活に取り入れるのが適切です。栄養についても健康志向の人から選んでもらえるように強化されていることがあります。ビタミンやミネラルなどの不足を補うように添加されていることがあり、栄養バランスの偏りを改善できることもあるでしょう。

栄養不足が気になっているときには、機能性関与成分だけに着目するのではなく、栄養として何が含まれているかを見てみるのが大切です。毎日不足している栄養を摂取するのにも使えるのなら、食生活に追加するのに大きなメリットがあります。

ただ、ビタミンAなどのように耐容上限が定められている栄養もあります。食生活との兼ね合いを考えて、過剰摂取にならないようにすることも必要です。

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菓子には好き嫌いが多い

菓子の機能性表示食品のメリットが注目されるようになると、今後はさまざまな種類の製品が開発されるでしょう。その際にデメリットになり得るのが好き嫌いです。菓子は好き嫌いが多いので、期待するような効果を得られる菓子があっても嫌いだから食べたくないと思う可能性があります。

ガムやキャンディ、クッキーやスナック菓子などのように色々な形態の菓子があります。菓子メーカーが独自に見出した成分であれば、配合可能な菓子を全て開発して機能性表示食品にする可能性もないわけではありません。

しかし、消費者庁に申請をして受理してもらうにはかなりのコストがかかります。売上が出る見通しが立たないと、同じ機能性関与成分から違う菓子がたくさん製品化されるとは考えにくいのです。たまたま好きな菓子が機能性表示食品になったら食べてみようというくらいの気持ちで利用するのなら問題はありません。

しかし、切実な悩みを解決するサポートとして機能性表示食品を使っていきたいという場合には嫌いな菓子しかないのはつらいでしょう。無理に食べているのがストレスになる可能性もあります。摂取を始めるかどうかで相当な悩みになってしまうことは否めません。

菓子の機能性表示食品は子供に喜ばれる

機能性表示食品は老若男女を問わずに摂取できるメリットがあります。菓子は子供から好かれるので、子供に喜んで摂取してもらえるようにしたいと思うなら菓子の機能性表示食品は魅力的です。栄養機能食品では子供向けに開発されているものがたくさんあります。

カルシウムやビタミンDなどを強化することによって、成長期に重要なビタミンやミネラルを補給できるようにするのが目的です。同じような考え方で子供向けの機能性表示食品の開発も進む可能性が十分にあります。その際に菓子を選べば子供が喜んで毎日食べてくれるでしょう。

高齢者についても、一日三食だけでは栄養が不足してしまうのが問題になる傾向があります。おやつの時間には菓子を食べたいと思うことがあるでしょう。機能性表示食品の表示内容を確認して、健康の悩みを解決する手段になりそうな内容だったら、おやつに食べるのに適しています。

このように用途を考えると菓子はメリットが大きいシーンも多いのです。

菓子の機能性表示食品を活用していこう

菓子の機能性表示食品は気軽に食べることができ、子供も喜んでくれるのが大きなメリットです。習慣化して食べるのが難しく、栄養やカロリーの問題も生じ得るのはデメリットかもしれません。

しかし、食事と一緒に食べるようにしても問題はなく、栄養を強化してある低カロリーの菓子なら栄養補給に活用できるので魅力が大きいでしょう。