
毎日食事をするとき、歯に痛みや違和感を感じていませんか?歯のトラブルを抱えていると、どうしても歯が気になって美味しく食事できませんよね。虫歯が進行すると、口臭がひどくなったり、呼吸だけで歯がしみて痛む…なんてことも。
歯を健康に保つ手段として、歯医者さんでの定期検診や、日々の歯磨きケアは大前提ですよね。これらに加えて、歯に対する「機能性表示食品」を選ぶこともおすすめします。
機能性表示食品とは?トクホとは違うの?
「機能性表示食品」とは、健康の維持や増進に役立つ、カラダに嬉しい機能が表示された健康食品です。
科学的根拠に基づいた機能が表示されています。販売前に、安全性や機能に関する情報が消費者庁長官へ届け出られたものになりますが、個別の許可を受けたものではありませんので、事業主の責任において機能表示されます。
よく耳にする「トクホ(特定保健用食品)」との違いを見ていきましょう。健康維持や増進のための機能表示という点は同じですが、事業主が消費者庁長官に申請し、審査した結果、表示を許可されたものです。ヒトでの試験実施も必要になるなど、販売まで時間を要します。
この二つは許可や届出等のルールに違いがありますが、消費者である私たちが食品を選ぶ際、参考にできる表示という点では同じです。そのほかにも、各種ビタミンやミネラルに対する栄養表示ができる「栄養機能食品」があります。
食品の機能表示は、1991年から「トクホ」と、「栄養機能食品」が表示されています。それだけでは機能表示されている食品が少なく、消費者が商品を選びづらいという状況になってしまったため、2015年から「機能性表示食品」制度が始まりました。
機能表示された食品が多く店頭に並ぶようになり、機能や効果をみて商品を選びやすくなりました。食品の表示は意外と歴史が浅いのです。
機能性表示食品の注意点!食べて良い人ダメな人

医薬品ではありませんので、治療効果を期待するものではないことを覚えておきましょう。あくまでも健康な方が、その健康の維持と増進のために役立てる食品です。何らかの病気を治療中の方や持病のある方、未成年者、妊産婦さん、授乳中の方向けに作られた食品ではありません。
そういった方々が試してみたい健康食品がある場合は、薬との飲み合わせなど確認が必要ですので、かかりつけ医や薬剤師に相談することが必要となります。
医薬品でなくても、自己判断は避けましょう。
歯に対してどんな機能・効果があるの?
歯のケアは、歯だけではなく、歯ぐきや口腔内の環境すべてが大切になってきます。それぞれのケアに適している成分が含有された商品がありますので、実際に表示されている機能をいくつかみていきましょう。①虫歯の原因になりにくい甘味料を使用している
「キシリトール」は聞いたことがありますよね。
キシリトールは野菜や果実、植物に含まれている糖アルコールです。私たち人間の体内でも作られています。虫歯菌は糖から虫歯の原因となる酸を作り出しますが、キシリトールからは酸を作れません。また、砂糖と同じくらいの甘味があるキシリトールですが、砂糖よりカロリーが低いことが分かっています。
②口腔内環境を良好に保つ「エピガロカテキンガレート」は主に緑茶に含まれるカテキンの一種です。口腔内環境を良好に保つ、歯垢の生成を抑えるとして表示されています。口臭に効果があることも報告されています。③歯を丈夫で健康にする
「緑茶フッ素」は歯の再石灰化を抑制し、歯が酸に溶けにくい状態にすることで歯を健康にしてくれます。④丈夫な歯ぐきを保つ「乳酸菌LS1」はヒト口腔由来の乳酸菌で、健康な歯ぐきを保つ機能があります。歯周病の原因となる菌を抑制することがわかっています。
上記の成分を見てみると、普段の料理に取り入れてみよう!というものではないですよね。そういった理由から、歯や口腔内の健康には、機能性表示食品のチカラを借りるのが手っ取り早いとも言えるのではないでしょうか?
どんな商品があるの?
主にガムやキャンディとして売られているものが多いですが、タブレットやチョコレート、ヨーグルトもあります。甘いものばかりで虫歯になりそう!と思った方もいるかもしれませんが、意外と甘い商品には歯の健康につながる成分が含まれています。
高価な商品ではありませんので、気軽に購入できる点も魅力ですね。
どこに売られているの?
医薬品ではありませんので、専門の方が販売するというルールはなく、コンビニやドラッグストア、スーパーなど身近なお店で購入できます。もちろんオンラインストアでも。また、歯医者さんや調剤薬局の受付等で販売しているものもあります。
どこにでも売られていますが、成分や機能について相談がしたい場合は、薬剤師や登録販売者がいる店舗に出向いて相談に乗ってもらうのがよいでしょう。かかりつけ医に相談に行く場合は、商品名や成分名をメモしていくといいですよ!
おやつを機能性表示食品にしてみよう!
せっかく口にするなら、カラダに嬉しいほうが良いな、美味しく続けられるものが良いなと思う方は多いはず。機能性表示食品はいかにも健康食品といったものだけではありません。普段から口にしているおやつや飲み物だって、意外と機能性表示食品だった、なんてこともあるのです。
意外なところだと、ノンアルコール飲料にも機能性表示食品があるんです!パッケージにわかりやすく表示されていますので、買い物かごに入れる前に見てみましょう!小腹を満たすだけではなく、健康につながっていると思うと、おやつに対する罪悪感も少し減るかも?あくまでも食べ過ぎ飲みすぎ注意です。
生鮮食品の機能性表示食品とは?新鮮な野菜や果物にも特別な成分表示がある!
歯の機能性表示食品は歯磨きの代わりになる?
歯に対する機能性表示食品を口にした後、なんだか歯に良いことをした気分のまま、歯磨きを忘れた経験はありませんか?これらは歯磨きの代わりになるというものではありません!食後はしっかり歯を磨きましょう。筆者自身、幼少期に勘違いして歯磨きの代わりとして食べていたことがあります…。
それが原因で虫歯になってしまって本末転倒でした。商品によっては、歯磨き後に口にしてもいいものもあるようですので、表示をしっかり見ることが大切です。
美味しく楽しく!歯のケア

歯は日々のケアが肝心。私たちに欠かせない食事を楽しむためにも、歯科検診や毎日の歯磨きは大前提に、機能性表示食品のチカラを借りてみてはいかがでしょうか。普段あまり食品の表示を見ないという方も多いかもしれません。難しい成分や数式ではなく、歯に対する効果がわかりやすく機能表示されていますので、是非見てみてくださいね!